「アメリカで一番健康に悪い」のらく印を押された食品たち、という話で思い出した

「アメリカで一番健康に悪い」のらく印を押された食品たちという記事を見てて思い出した話。

アメリカに住みだした一番最初の日、前日からほとんどなにも食べていなかったので、とりあえず住み始めたばかりの寮の隣にあったファミレス的な店に入り、朝ご飯にオムレツを注文。一口食べたら、そのあまりのふわふわ感に感動し、アメリカも美味しいものあるんじゃん、良かった、等と安心しながら二口三口と口に入れると、四口目が進まない。あれ、何でだろ、と思ったら、どうもかなり脂っこいのだ。不思議に思って厨房を見ると、卵を割ってかき混ぜている中に油を思いっきりどぼどぼと投入しているところを目撃。ふわふわ感を出すためにも限度があるだろ…、と絶句し、オムレツをそれ以上食べるのを断念。
仕方なくそのまま授業を受け、昼ご飯の時間には、ビュッフェ形式になっている大学の学食に入って適当なものを物色したのだが、ことごとく味付けが濃いか、油でべたべたかの二択しか無く、悩みに悩んでパスタにトマトソースだけをかけたもの、レタスにサウザンアイランドドレッシングを少しかけたもの、の二つを確保。どうにか食べる。
授業が終わり、クラスメートと一緒にお茶でもしましょう的な話になり、近くのデニーズへ。デニーズならさすがに問題ないだろうと思い、バナナサンデーを注文。いざものが来てみてびっくり。生クリームの海にバナナが沈んでおり、その上にチョコチップが大量にかかっているという代物が、どうもバナナサンデーということらしかった。あの、見本と全然違うんですが…。まずは生クリームに手を出すと、やはり相当に甘いし無駄な濃厚さを主張している。チョコも同様。仕方ないのでバナナだけ食べ、水を飲んでお茶は終了した。
夜は、朝昼お茶と、それほど食べていなかったのに胸焼けしてしまい、夕飯を断念した。

…そんなアメリカ生活の実体験。

アメリカに行くと太るよ、的な話はよく聞きましたが、私は痩せて帰ってきました。まぁ、慣れれば食べられるものも探せたので、食生活にかなり困ったというほどでもなかったんですけど。アメリカで一番美味しかったのは、韓国料理だったかなぁ…。

Google Health登場

前から開発されていて、リリースが延び延びになってどうなることかと業界内で話題だったGoogle Healthのローンチが、ついに公式に発表されました。

Google Healthってなにが出来るのかというと、つまりは個人の医療データをweb上で管理できる体制を整えてますよ、Googleが、というもので、PHR(Personal Healthcare Record:個人の健康情報)の範疇内のサービスです。
正直、PHRだけだと先行事例がいくつもあり、だいたいMicrosoftが去年HealthValutというサービスを始めたところなので、なんだGoogle遅いじゃん、これはダメっぽい?、ということにもなるかもしれませんし、本当にそうなのかもしれないですが、一つ注目するとしたら、RHIOとの融合という点でしょう。
RHIOとは、アメリカの地域医療に関する情報を扱っている機関で、病院間の情報共有を促進する立場にあるところです。いや、でした、かもしれないです、つまり破綻しつつある状況なのです。破綻の原因はいろいろとあるでしょうが、RHIO自体がダメだったというわけではないはずなので、Googleが資金的な手厚い援助をして、技術的にも支援をしたら生き返るどころかかなり盛り返してくる可能性もあります。で、Google HealthとRHIOが一緒になって、地域医療に関してシェアを握ることになったら、他のベンダーは太刀打ちできなくなる可能性もあります。可能性があります、ということが2つ続いた上での話なんですが、そこが突破口かなぁ、と。まぁ、もちろんGoogle Health自体を見てみないとなにが出来るのかは分からないんですけど。

で、仮にこれが日本に参入してきたらどうなるのか、という点においては、不明としか言えません。Microsoftは今日本の医療情報分野に入りたくてたまらないのですが、去年やり方を間違えて業界全体からにらまれてしまいましたので、もちろん同じ間違いは犯さないと思いますが、少なくともGoogle Healthをそのまま日本に持ってきたとしても普及はしないでしょう。どこまで日本のやり方に併せて、業界的にも波風立てず、しかも新しいサービスを展開できる余地があるとGoogleが判断するかが注目です。…無理だろうなぁ。

"HD DVD vs BD"で勝敗を分けたのは

先日友人と話をしていて面白いな、と思ったのは、HD DVDとブルーレイ(BD)で勝敗を分けたのはネーミング、という話でした。

その友人はレコーディングエンジニアをしているのですが、後輩にメディアを買いに行かせるときに、HD DVDを買いに行かせるのと、BDを買いに行かせるのとでは、圧倒的にBDの方が説明が簡単で、かつ間違わずに買ってくる、と。
その理由はHD DVDだと、普通のDVDとの区別が付きづらく、しかも店員に聞いたら絶対に"HD DVDですか?"みたいな返しを受ける(しかも場合によっては普通のDVDと間違えられる)、しかもHD DVD以上の略称がない、というのに対し、BDの場合は、他のメディアとは間違えないし、普通のDVDとは違うんだなというイメージを掴みやすいし、先進的なイメージだし(この辺りは個人差ありますが)、呼び名もブルーレイで言い易いし、買う方も安心、と。

ソニーがそこまで考えてブルーレイという名前にしたのかは知りませんが、確かに次世代規格としては、旧規格との差別化を図って、かつカスタマーに利用しやすい名前というのが重要なんでしょうね。